2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

資本主義と心のモーフォジェネシス

格差社会への提案として文化資本論をゼミで扱った。売れることと、それを価値と見なすことの抜き差しがたい癒着を資本主義の病気とみなすなら、いっそ文化を資本にしてやれ、というブルデューの主張を追って考えたことがいくつかあった。資本とは、普通「利…

を作る、それからあなた

やっぱり前回も失敗した。ちょっと思ったが、いちばん最初からやらなくてはいけない。高橋源一郎は小説について何か言うとは、小説の内容について何か言うことではないという。そして小説を全文引用して、その小説の何倍分かの小説を書かなくてはならないん…

僕はひとりで輾転録

前回は小説を紹介しようとして、内容について一つも触れなかった。小説について何か言うことはひどく難しい。それは小説を経験することが、小説を読むことであり、小説家にとっては小説を書くことだからだ。 七時になって東大の正門が開くので散歩に行く。銀…

ピュア

すごくひさしぶりになってしまった。書くことに構えすぎている。それはたぶん自分を大切にしすぎている、という点でよくない。それでは。講談社ノベルスを手に取ることの恥ずかしさに敏感だった僕は、実際に手にしたことがほとんどない。わずかに舞城王太郎…