社会科学

InterCommunication NO.55 ② 

さらにメモ。繋がりの社会性とケータイについて。■日本ではネットが「繋がり」を志向するもののツールとして進化してきた。内容を重視した言説を求めて、というよりは「繋がり」そのものが主題化している。ブログやSNS(mixiなど)でブームとなっているバト…

InterCommunication NO.55 ①

ちょうど大久保先生から鈴木謙介氏のシンポジウムの話を聞いていたので、タイムリーだった。「情報−文化の見取り図」「ケータイは“反社会的存在”か?」には以前読んだ『カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)』の延長と言える議論もあって、興味深い。以…

第257回丸激トーク・オン・デマンド

「なぜ日本は拒否できないのか」 この回のゲストは『拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)』で『年次改革要望書』の存在を世に知らしめた関岡英之氏。氏は丸激の司会の神保哲生氏の小学校時代の同級生らしい。この回は最近の丸激のネ…

長い本の感想ってどう書けばいいの

波状言論S改―社会学・メタゲーム・自由作者: 東浩紀,北田暁大,宮台真司,大澤真幸,鈴木謙介出版社/メーカー: 青土社発売日: 2005/11/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 73回この商品を含むブログ (135件) を見る総じて面白いけれど、とりわけ北田×鈴木×…

第245回 丸激トーク・オン・デマンド

女性・女系天皇の是非に関する考察で興味深かったことをいくつか。ちょうど、政治学の授業で扱われていたのでタイムリーだった。■男系にこだわる合理的説明に、遺伝子を持ってくる議論はあまりいただけない。800年さかのぼれば、縁遠い他人にも血縁を見出せ…

なぜナショナリズムは新しくて古く見えるのか?

社会学の知33 (ハンドブック・シリーズ)作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 新書館発売日: 2000/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見る■ナショナリズムが近代以降生まれた概念であるというのは、アンソニー・スミス…

フロイトとチョドロウのジェンダー・アイデンティティ理解

社会学作者: アンソニーギデンズ,Anthony Giddens,松尾精文,西岡八郎,藤井達也,小幡正敏,叶堂隆三出版社/メーカー: 而立書房発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 80回この商品を含むブログ (32件) を見る■フロイトはペニスの有無をジェンダ…

『第五章:ジェンダーとセクシュアリティ <ジェンダーの差異>』

社会学作者: アンソニーギデンズ,Anthony Giddens,松尾精文,西岡八郎,藤井達也,小幡正敏,叶堂隆三出版社/メーカー: 而立書房発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 80回この商品を含むブログ (32件) を見る■社会学者は「性(=sex)」と「ジェ…

A2 [DVD]出版社/メーカー: マクザム発売日: 2003/07/25メディア: DVD購入: 5人 クリック: 54回この商品を含むブログ (101件) を見るサブカル「真」論 (That’s Japan Special 連続シンポジウムの記録)作者: 宮台真司出版社/メーカー: ウェイツ発売日: 2005/09…

共謀罪の射程

丸激トーク・オン・デマンドで共謀罪反対活動をしている海渡雄一氏の回を観た。先日のNHK総合の討論番組でもチラッとだが観ていて、彼の顔を覚えていた。NHKでは、無表情で共謀罪の無害性を説く声の届かない警察官僚を相手に、体温を絶やすことなく熱…

近代市民社会の成立過程

1 立憲−統治権力に対する市民の命令である憲法の擁立。統治権力に、どのように市民を統治するのかを約束させる。 2 人権−統治権力に介入されない市民の権利を担保する。 3 民主主義への参画−1,2が用意されて市民の政治への参加がありえる。1のような…